📖=第1話= 60歳の「強制終了」が、最高のスタートだった

60歳からブログ

みなさん、こんにちは。60歳という節目を迎え、新たな一歩を踏み出した「TOM」です。

今年のゴールデンウィーク、世間が連休で賑わう中、私はかつてない「絶望」の淵に立たされていました。

 長年運営してきたダンススタジオのホームページの移管作業中に誤ってサーバーを消してしまい、さらに追い打ちをかけるようにバックアップを保存していたSSDまでが破損。最近(年度末締め)の大切なデータが、一瞬にして文字通り「ゼロ」になってしまったのです。

 さらに、時代の波もあり、長年通ってくださっていた大切な生徒さんたちを最後の一人まで送り出し、教室もひと区切りを迎えました。還暦という人生の大きな節目に訪れた、あまりにも残酷な「強制終了」しかし、数日間の動揺を経て、私はふと思ったのです。

「これは人生の断捨離であり、神様がくれた新しい自分に生まれ変わるための『最高のギフト』なんじゃないか?」

 今日は、そんな崖っぷちの60歳が、なぜこれほど前向きにリスタートを切れたのか、私の不器用な半生を振り返りながらお話ししたいと思います。

📋 この記事の内容

どん底は「スタートダッシュ」の助走に過ぎない

 最初の大きな挫折は18歳の時。妹の誘いで出した一枚のハガキをきっかけに、親の猛反対を押し切って芸能界の養成所に飛び込みました。2年間、夢を追いかけ必死に活動しましたが、結局夢は打ち砕かれ、私は「ドナドナ状態」※1 で実家へと舞い戻ってきました。

 1「3年間の親との約束」と「怪我をきっかけにダンススタジオを退所して帰還」

 そこからの半年間は、まさに「暗黒時代」です。毎日パジャマのまま、共働きの両親の食事作りと洗濯だけをこなし、あとは部屋でゴロゴロと過ごす鬱々とした日々。

 しかし、そんな私を見捨てず、黙って見守り続けてくれた両親がいました。そして「何かバイトを始めなきゃ」と重い腰を上げ、何気なく選んだスイミングコーチの面接。

 動き出せば、不思議と道は開けるもの。友人から「出産と渡米でダンス指導の仕事を引き継いでほしい」と頼まれたことをきっかけに、指導者としての私の30年が始まりました。

「まじめでおもい」不器用な生き方への誇り

 私は決して、要領よく生きられるタイプではありませんでした。かつての私を知る友人やタカさんは言います。過去ばかり振り返り落ち込み、その上「まじめで、おもかった」と。

 間違っていることが嫌いで、相手が年上だろうが男性だろうがお構いなし。言いたいことをハッキリと言い、衝突も少なくありませんでした。親戚のスナックを手伝っていた時期もありましたが、愛想を振りまくどころか、なぜかお客さんに「真剣な説教」を始めてしまう始末。お世辞にも水商売に向いているとは言えません(笑)

 でも、そんな「不器用なまでの真面目さ」があったからこそ、30年間、生徒さん一人ひとりと真剣に向き合い、信頼を築いてこられたのだと自負しています。

 法律で「守られる再雇用」という道も尊いですが、私はやはり、誰かに義務で雇われるのではなく、自分の足で立ち、自分の価値を証明し続けたいそう思うのは、私がサラリーマンにはなれない、一本気な性格だからかもしれません

「無形の財産」は誰にも奪えない

 データが消えた直後、心にポッカリと穴が空いたような寂しさはありました。でも、すぐに気づいたのです。

「30年間培ってきた経験、技術、そして情熱という『無形の財産』は、データが消えても私の中にしっかり残っている」

 人口減少、少子高齢化、そして物価高。今の日本は不安なニュースで溢れていますが、私は「健康に関する事業は絶対になくならない」と確信しています。日本の高齢化率は29.3%に達し、多くの人が「長く元気に働きたい」と願っています。私の体が健康である限り、これまで磨いてきたスキルは必ず誰かの役に立つ。

🌸 最後に

次の話(第2話)→=第2話=60歳、AIを相棒にホームページを作り直した記録こちら

第3話は、第3話=不器用な60歳が「再雇用」を断り、一生現役を選んだ理由